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2008'09.27.06:59

大いなる矛盾

20080927_ 1

娘が大好きなお菓子 タルトゥ・カライブ Tarte Caraïbe 焼きました。
このタルトにまつわるほろ苦い思い出も、娘には忘却の彼方のようです。

イルプルーオリジナルではペック社の3種のチョコレートを使うのですが
今回はヴァローナのマンジャリとアラグアニに浮気。(上がけはペック)。
久し振りのヴァローナ、特にマンジャリは華やかでフェミニン。
日本に輸入されていないようなもっと高品質の製菓用チョコレートも
あるのでしょうけれど、この味はやはり一流クラス・贅沢の極み。

昨今若者に人気という小説「蟹工船」を再読しました。
80年前のプロレタリア文学が、今ベストセラーになるとは
誰が予測できたでしょう。 私の若い頃、一億中流 と言われた時代には
まるでひとごとのように思えていた、貧困の現実と資本主義批判を書いた
この本が共感を集めているのは、現代が決して幸せな時代ではないことを
表していると思います。

否、私がお勤めしていた20年間も今も、サービス残業や有休不消化等が
日本中の殆どの企業で当たり前のこととされていて、結局社員は
企業利益に奉仕し続けてきたと言えます。このところ企業「搾取」が一層厳しさを
増し、格差が広まって改めて社会構造を振り返ってみたという所でしょうか。

そして、労働者としては搾取されているけれど、
世界規模で考えれば現代日本人は皆ブルジョワの部類なんでしょうね。
コンビニ弁当の中身だって、他国の人を低賃金で使い、環境破壊を
引き起こして成立しているのかもしれない。
昨年、東京ミッドタウン21_21でのチョコレート展でも感じたけれど、
カカオは、子どもを奴隷として働かせて収穫しているという報告もあるのです。

よりよい生き方って何だろう?
答えの出ない問いに、今年もこのタルトに苦さを感じたのでした。

参考:「蟹工船・党生活者」 小林 多喜二 新潮文庫
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